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星空学園サッカー部の部室

オリズマたちの紹介とかいろいろ←

3月4日

千香子が部室に来ると、ロビーの床に竜次がひとりぽつんと座っていた。
千香子「竜次先輩、こんにちは!」
元気よく挨拶したが、竜次は反応せず明後日の方を向いている。よく見たら、竜次はジャージのズボンの右足のところに両足を無理矢理履いている。
竜次「パパは分からず屋よ…人間を誤解してるんだわ」
千香子「…はい?」
竜次「♪よく見て 素敵ね これでもっと完璧~」
と、某有名な人魚の映画の挿入歌を、(無駄な)美声で歌いはじめた。ビブラートまでかけて、本人はいたって真剣に歌っているらしい。千香子は何事か理解できなかった。
竜次「♪行きたい 人間の 世界へ~…」
切なく、感情をこめてフルで歌いあげると、
雄一「なら連れていってあげるよ」
と、ロビーから見て左にある扉から雄一が出てきた。
竜次「あなたは?」
雄一「僕はアラジン!この魔法のランプの力で、君の願いを叶えてあげるよ!」
おい、なんかちがうキャラがいるぞ。というつっこみはしないことにした。遊びにしては、二人とも演技に真剣なのだ。
竜次「本当?!」
雄一「もちろん♪さあ、この絨毯に乗って」
と、出てきたのは絨毯(といっても少し汚い)を敷いた台車だ。竜次は台車に乗り、雄一は台車を押す準備をした。
雄一「君も乗って!」
千香子「あたしですか?」
にっこりとしながら、こくんと雄一が頷くので、千香子は「失礼します」と言って竜次の隣にちょこんと座った。
雄一「行くよー」
そう言って、雄一は台車を押した。思いの外強く押すので、スピードがかなりあった。千香子は終止ヒャーヒャー叫んでいた。
いつの間にかついたのは、雨の日などに使う屋内サッカー場だ。そこは特に変わった様子はない。雄一は手に持っていたランプを擦った。
雄一「いでよ!ランプの魔神!」
すると、どこへいたのやら、ランプの魔神もとい賢吾が出てきた。
賢吾「お呼びでしょうかー?」
雄一「ジーニー、彼女を人間にしてあげてくれ」
賢吾「お任せください!いきますよー…」
バサッと竜次の前に賢吾が黒い布を掛けた。少ししてから、黒い布を取ると、ちゃんと両足をズボンに通した竜次がいた。どうやら人間になったらしい。
竜次「…!嘘みたい。ありがとう、ランプの魔神さん」
賢吾「お役に立てて光栄です」
そう言って賢吾はどこかへダッシュして消えた。と、同時にサッカー場の明かりが全部消えた。わたわた戸惑っていると、すぐに明かりがついた。いつの間にか竜次と雄一はいなくなり、今度は津鐘がいた。どこから叫んでいるのか、グリンのナレーションが入った。
グリン「ここは、サッカー王国。そこには一人の姫がいました。その姫は、触れるもの全てを凍らせてしまうので、サッカーができないのです。」
と、棒読みなナレーションだ。これも某有名な映画のパロディだ。
津鐘「私も…サッカーがやりたい…」
すると、どこからかBGMが流れてきた。竜次がボールをドリブルしながら来た。
竜次「♪窓もドアも開いてる なんて久しぶりなの お皿もこんなにたくさん」(無駄な美声)
久しぶりも何も、人間界ははじめてだろうというのは言うまい。リフティングをしながら歌っているのに、全く音程にブレがない。
津鐘「♪ひとりで いたいのに 誰にも会いたくない」
津鐘もなかなかの美声だ。そして、二人のハモリは完璧だった。ラストのサビに入ると、全員がサッカーボールの持って出てきて、リフティングの技を思い思いにやりはじめた。
竜次「♪生まれてはじめて 自由だから~~~~」
歌い終わると同時に数人が千香子に向かってクラッカーを鳴らした。
「「「酒井/千香子/ちーちゃん/ちか !!誕生日おめでとう!!」」」
美月「ちょっと!最後の最後でバラバラじゃない!」
星夏「いいじゃん♪いやぁ、楽しかったね」
千香子「これ…わざわざ用意してたんですか?」
翠「隠すの大変だったんだから」
杏利「ガチなミュージカルやるって言うんだもん、キャプテン」
星夏「てへぺろ☆まあ竜次の美声が聞けたからいいでしょ?」
千香子「はい!びっくりしました!」
竜次「…だいぶやけくそだったけどな」
津鐘「ささっ!みんなで兄上の手作りケーキを食べようじゃないかっ」



その日、お日様園で千香子は緑川に部活でのことを話した。
千香子「それでねリュウジ兄さん!竜次先輩が…あ、兄さんじゃなくて部活の先輩ね」
緑川「分かってるよww」
千香子「すーっごく歌が上手で………」
長々と話しているが、千香子が楽しそうなので緑川はずっと聞いてあげた。
緑川「あ、そういえば。夕方にマサキがきて、これを千香子にって」
千香子「マサキが?」
受け取ったのは、小さな水色の包装紙で包まれた何かだった。なんだろうとガサガサ開けてみると、可愛らしいくまのぬいぐるみがついたストラップだ。赤いリボンもついている。
千香子「あいつ…これを一人で買いに行ったんだ…」
その光景を想像してくすくすと笑った。
千香子「バーカ」
とは口で言っているが、実は内心、舞い上がっている千香子だった。







竜次は歌が上手い設定があるけど、まだ全然公開してなかったのでここでやらせていただいた←
津鐘も美声。というか津鐘ちゃんは勉強以外なら割りと器用。

そして、千香子誕生日おめでとう!主人公なのに活躍少くてごめんね!本編ではもうちょっと後で主人公らしくなるから!たぶん((